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"団長"について

​原稿作成の資料として、団長とその周辺について解説します。

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年齢:50歳(見た目)

身長:195cm(ヒール無し)

体重:62kg

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一人称:ワタクシ(本音の時は"私")

二人称:アナタ

出身国:イギリス

好きなもの:高価なもの、ワイン、いちご、紅茶​、天蓋ベッド

嫌いなもの:下品なもの、汚いもの、他人の体温、

​      白くてドロッとしたもの(ヨーグルトetc.)

​趣味:他人を弄ぶこと、香水集め

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 16世紀のイギリスに存在したとされる殺人鬼。

 誰も本当の名前を知らないことから、団長(Master)とよばれている。

 物腰穏やかな姿(立ち絵③)で他人の心の弱みなどにつけこんで弄んでから、自分の従順な下僕へと洗脳することを楽しんでいる。手懐けたしもべたちを"傀儡"と呼び、危険な芸を強いて見世物小屋的サーカスを営んでいた。団長本人は人を殺めたことはないが、彼に弄ばれ使い捨てられるように死んでいった者たちが山のようにいるため、後世には"殺人鬼"と伝わっている。本人はそう呼ばれると笑顔で否定するのでまんざらでもない様子。

 16世紀当時は好事家な貴族たちを相手に夜な夜な森の奥でひっそりと興行していたが、現代技術の発達した今その活躍の場はサーカスだけにとどまらず、あらゆる場所に彼の手が及んでいる――のかもしれない。

 50歳の時『秘密結社J』のラスボスであるNに、"とある人物"を傀儡として洗脳することを条件不老不死の薬を与えられ、それからは世界の色々なところを渡りながら、人の心を弄ぶことを楽しみながら生きてきた。

 

 ステージ衣装(立ち絵①)の時にはカラーコンタクト、つけヒゲ、舞台用メイクを施している。老体ではあるものの身体は柔らかく、演者だけでなく自身も歌って踊れるショーマン。

 超のつく潔癖で、お風呂などどうしてもという場面以外では手袋が外せない(使い捨てで、一日に何度も交換はしている)。基本的に他人に触れられるのが苦手なので、握手も何気なく回避する。

◆◇◆◇ゆかいな関係者たち◆◇◆◇

アンカー 1

過去とトラウマ

​ 本名はエドワード・ルイスといい、イギリスのとある貴族の一人息子でした。

 母はエドワードを産んでそのまま亡くなってしまい、大事な跡取りとして育てられます。エドワードもまた立派な跡取りとなるべく日々懸命に勉強していました。

​ しかし日に日に財産がなくなり、父はどうにかお金を工面するために、大きな力を持った貴族ヴァーリー家に入り浸るようになり、なかなか家に戻らなくなりました。

 お父様のことが大好きなエドワードは寂しく思いましたが、唯一の友達である執事のメイナードとともに父の帰りを待っていました。

 ある日、久しぶりに帰ってきたお父様が、サーカスに連れて行ってくれました。父と執事と3人で行ったサーカスは、最高の思い出になりました。

 それから何日もたたないうちに、お父様は首を吊りました。理解が追い付かないまま悲しみに暮れていると、主人が居なくなった屋敷を荒らしに、野盗がやってきます。屋敷を守ろうと奮闘する2人でしたが、執事は縛り上げられ、エドワードは性的な暴力を受けてしまうのでした。

 朝目が覚めると金目のものは奪われていましたが、野盗たちの会話から、父を自殺に追い込んだのはヴァーリー家の当主であり、エドワードを養子に迎え入れ屋敷ごと自分の財産にするつもりであること、下見のために野盗を送ったことを知ります。

 エドワードは復讐に燃え、メイナードを介してヴァーリー家について調べつくし、反撃を企てます。

 復讐に燃えるあまり、エドワードは手段を選ばなくなっていき、『いかに自分の手を汚さないか』考えるようになります。

 そしてついに、ヴァーリー家の当主を跪かせることに成功すると、エドワードはとてつもない快感を覚えてしまったのでした。本当はすぐに殺してしまう予定でしたが、彼の持つ財産や権力を絞りつくして、ある日屋敷の地下で冷たくなった彼を発見したのでした。

 そうすると彼はまた次の獲物を渇望するようになり、またもメイナードを差し向けます。それを繰り返すうち、彼は辛かった過去の記憶をすっかり封印してしまいました。自分の名前はおろか、メイナードが力尽きて死んでしまった際に、彼の名前も思い出せなかったほどに。

 やがてたくさんの下僕たちを抱えるようになった彼はサーカスを開くことを思いつきます。小さなぼろ屋敷から始まったサーカスは、次第に貴族たちの"闇の娯楽"として心をつかんでいき、森の奥の広い土地でひっそりですが盛大に行われるようになりました。こうして彼は"団長"となったのでした--。

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と、団長が潔癖症であったり、体温が苦手であったり、白くてドロッとしたものが苦手なのはこの過去のトラウマがあるため。また頑なに「団長」と名乗るのも、自分の本当の名前も思い出せないし思い出さないほうがいいと思っているから。

​ 通常はすっかり記憶にないが、嫌いなものを押し付けられるなど何かの拍子に思い出してしまうと、発狂して子供のように喚いて怯えてしまう。

左:ルイス家当主でエドワードのパパ。子供思いの優しい人。

右:執事・メイナードさん。エドワードパパとは昔からの付き合いで、お屋敷に残った最後の召使いになった。

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